この世の果てで恋を唄う少女 YU-NOのPS4版をやった。
やった。
昔はエロゲをよくやった、一番最初にプレイしたゲームは『処女はお姉様に恋してる』。ひどく興奮して、意味もなくすね毛を剃った。なんというか、「スケベなゲームをやっている」とか、「おれは今“アンダーグラウンド”にいる」と勝手に感じていた。
すげーハマった。でも07年から11年の間の名作エロゲの上澄みをさらうようにやっていただけ、ただの中級者だった。なのでおれはエロゲを語れない。ただの消費者だ。
でも消費者なりに当時の名作、けっこうやった。家族計画とか、クロチャンとか、車輪とか、葉鍵の面々とか、姉汁とか、へんし〜ん!〜パンツになってクンクンペロペロ〜とか。でも、YU-NOだけできなかった。
Erogescapeの中央値ランキングとか見ながら良ゲー模索とかしてたんだけど、1996年発売のYU-NOがずっっと1位に鎮座してて、人気が神格化されてるのも知っていた。
ぶっちゃけ、ハードルめちゃくちゃ高かった。おれが大好きなWHITE ALBUM2よりも(お話のベクトルが違うとはいえ)点数が高いゲームだし、タイムリープものはズルだと思ってたし。
はぁ〜
クッソおもしろかった。
「物語はおもろいけど、アニメとか小説とかでよかったんじゃね?」って思うエロゲもあるなか、「エロゲ・ギャルゲじゃなきゃ成り立ってねえこれ」っていう設定とシナリオの結びつけが巧みだし、登場人物に思い入れを育ませる過程がかなり繊細で全員クソ愛おしいし、さまざまなルートで手に入れたアイテムが一つずつ物語の全容を紐解いていくのが快感だった。逆転裁判の探偵パートがクッソボリューミーで名作、みたいな(この例えはおれでもわかりづらいと思う)
何よりも、こんなに緻密で革命的な作品が1996年に存在していたっていうのがマジで凄い。色んな時を巡るゲームなんだけど、この作品そのものがオーパーツだったってオチがついてもおかしくないぐらいだ。
たとえば、今まで食べてきた色んな美味しかったラーメンの良いところの3,4つがひとつのラーメンに凝縮してて、うっわ、こんなうめえラーメンがこの世に存在してたのかよって思って店内見回したら「創業20周年、20年前からこの味です」って書いてあったら、なんかすげーって思わない?思わないかも、下手くそすぎるだろ例えが。
とにかくすごかった。みんなやって。