ひなビタ♪ Five drops -strawberry milk- 芽兎めうを喋り散らかす
このソロミニアルバム、一週間から二週間連続で発売するってマジ?(挨拶)
こんばんは、遺伝子レベルで髪を結った小さい女の子キャラクターが好きな男、デビルアクマです。
KONAMIの音楽ゲームなどで絶賛活躍中の日向美ビタースイーツ♪のソロミニアルバム、『Five drops』シリーズが発売されました、まり花、イブ、そして芽兎めうと……ひなビタ♪の今までを考えると、正直信じられないペースでの新曲発表です。嬉しすぎて頭がフットーしそうだよぉ……
皆様も怒涛のリピート再生の日々かと存じあげております、まだ聞いたことないよ~って方、早く聞けどうかこのFive drops、一見さんにも大変オススメな内容になっておりますのでよしなに……(アニメイトとかゲーマーズとかコナミスタイルで売ってます)
なんですが、このFive drops、どのアルバムにも1曲『今までの本人とはちょっと違うテイストの曲』っていうのが含まれてます。そこだけは一見さんには少し大変かもしれない。特設ページのTOMOSUKEおじさんのコメントには「色々な面でそれぞれの味を楽しめるようなCD」とありますが、まさにそうです。
例えばまり花なら『クラゲファンタジーソーダ』、初めての「少しネガティブな曲」という“キャラクターの内面”の違い、イブなら『完全無欠の無重力ダイブ』、今まで研鑽してきたベースの中で「今イブが一番かっこいいと思っているベースライン」として“キャラクターの音楽性”の違いなど、今までのひなビタ♪を知っていると今までとの違いが知れてよりいっそう楽しめる曲(他の曲全部そうだけど!)が入ってます。
そして芽兎めうは、「キャラクターの境遇」に焦点が当てられてます。まぁこれは後々話そうかと思いますが、芽兎めうが今のところ一番「ぜひ今までの芽兎めうと照らしあわせてくれ!!」って感じです。
本当はFive dropsについてハイパーいろいろ言いたいんですけど、まだ咲子と凛のdropsが出てないし、やっぱり5人全員揃ってからみんな書きたいし……とふんわり思ってました、芽兎めうのdrops聞くまで。
『遠く遠く離れていても』を歌ってる芽兎めうについて知ってもらうにはどうしたらいい? どうしたらいいんだ?
— デビルアクマ (@a9m_) 2016, 1月 14
では……やります。
めうめうぺったんたん!!
そうか……ここからか、そうだもんな、収録曲だもんな。
めうめうぺったんたん!!です、やっぱりひなビタ♪では今でも一番有名な曲になるのかな? 音ゲー板でも未だに「めうめうぺったんたん中毒者隔離スレ」がひなビタ♪における雑談総合スレになっているあたり、(いい意味で)鉄砲玉のような役割がありますね。
おれは昔からIOSYSが好きで……というか電波ソングをそれこそデムパソングと読む時代から好きで、まだお母さんのお腹の中にいた頃からツインエンジェルのサウンドトラックを夜な夜な聞かされる胎教を受けていました。
IOSYSといえば、やっぱりインターネットをしていれば一度は手を付けてみたくなる東方Projectでのアレンジサウンド。未だに朝の起き抜けにニコニコ動画を見る*1おれからしたら、それこそ青春でした。魔理沙はおれから大切なモノを盗むし、チルノはおれにとってパーフェクトだよ。
芽兎めうがある故にめうめうぺったんたん!!があり、めうめうぺったんたん!!がある故に芽兎めうがある。そんな表裏一体な存在なこの曲だけど、本当にこの曲があってよかった。もちろんひなビタ♪を知ってもらえるキッカケになりやすい宣伝部長のような役割にも感謝しているけど、「ひなビタ♪における芽兎めう像」っていうのが一発でわかる曲の明快さに今では凄さを覚えています。
これはトークイベントで初出しの話でしたが、あまりにもテクニカルなため歌収録時はピッチを下げて歌っていたそうです。そりゃそうだよなあ、この曲を収録してたのはきっとひなビタ♪の企画がはじまった2012年の冬、夏には某ドルマスターの某のうたを歌っていましたが、本人もまだ掴めきれてないと思うし。なによりWikipedia曰く『地声が低めのせいか、いわゆる萌えキャラ(を演じるの)が苦手』とのことだし、相当の努力を要したと思います。まあ本人のみぞ知る、って感じですけど。おれだって本当のひなビタ♪ライブに行きたい……頑張れ、ゆきんこ……
そして次の曲。
地方創生☆チクワクティクス
ゆきんこめっちゃ上手くなってね?
地方創生☆チクワクティクスです。
テーマは「地方経済」「マーケティング」「軍歌」「ちくわ」。ほんっとうによくこんなバラバラかつ一つ一つが難しいテーマで曲を作れるな……いったい作詞作曲は誰なんARMと夕野ヨシミじゃねーか!!
イメージはファミコン時代の戦略シミュレーションゲームとミニタリー系シューティングゲーム。大戦略とかスカイキッドとか1942とかバンゲリングベイとか。ちくわを砲弾にして都市を制圧して地方創生するむちゃくちゃなゲームを想像してそのままオーダーしました…笑
— TOMOSUKE (@_TOMOSUKE_) 2015, 11月 20
いわゆる電波ソングという“ぶっ飛んだ”曲はテーマもよくぶっ飛んでるけどそれをよく曲として落とし込めてるなって思います。夕野ヨシミの頭の中はどうなってるんだ……歌詞の中に『東名阪』なんて入る曲今までありましたか?
芽兎めうソロとしてはめうめうぺったんたん!!以来だけど、そこに至るまで様々なARM・夕野ヨシミ曲を歌ってきた芽兎めう、何回聞いても昔より上手い。やっぱりゆきんこ上手くなってるよ、これは本当にすごいことだよ……。
曲自体もピコピコチップチューンに軍歌マーチみたいな俺好みのもの。初めて聞いた時、思わず「好きに決まってんじゃん……」って言いました。とにかく「ニュースランキング 全部 めう!めう!めう!」の部分が気持ち良すぎる。7兆点。
ここからはおれの妄想なんですけど、おれはチップチューンの中に急に入ってくるギターサウンドっていう手法 *2がすごく好きなんです……このチクワクティクスのAメロが一周し終わったあとのギターが追加されるところ*3がまさにそれで、頭の中に軍服姿のりんりん先生がスッ…と前に出てギターをかき鳴らすさまが頭に浮かび……めうと顔を見合わせて……アア……
あとCメロ(Cメロでいいのか?)のところ、ちくわ ちくパ チャスコ シャノワールと刻んでるところですね。あそこの歌詞もぼーっと聞いていて最後の「カラフル パワフル エンジェルスマイル ビューティフル さんはい」っていうのが芽兎めう以外のひなビタ♪メンバーを言ってるんじゃないか?って思った。
カラフルはなんかまり花っぽいし(恋とキングコングのジャケットを想像)、パワフルはまんまイブだし、エンジェルスマイルは完全に咲子だし、ビューティフルに至っては2000%りんりん先生だ。めう視点でのメンバーの印象?みたいなものを感じました。たぶん他に意図があると思います。
最後の爆破オチっていうのも定番化してきましたね。ていうかめうの直近の電波曲、三曲連続爆破オチだ。というわけで次も爆破オチ曲です。
エキサイティング!!も・ちゃ・ちゃ☆
ゆきんこ天才か?
エキサイティング!!も・ちゃ・ちゃ☆です。もちゃちゃとは芽兎めうの愛車である萌えチャリンコの略です、更に略すとM・C・C。これもうわかんねえな。
前々からタイトルとサビのさわりだけ聞けたこの曲、芽兎めうの名に恥じぬ王道の電波ソングでめうめうぺったんたん!!の系譜を感じていました、当然作曲もARM、作詞も夕野ヨシミなんだろうな〜MOSAIC.WAV!?!?!?
も…………
MOSAIC.WAV!?!?!??!???!
恋波動カバーを含めると、IOSYSさん、MOSAIC.WAVさん、ave;newさんという電波系三大巨匠が関わっている豪華なアルバムです。で、どの曲も歌唱難易度がMAXの理論値。メロディ複雑すぎ。ゆきんこさん、毎回毎回収録で血管が切れるような思いをさせてすみません!!
— TOMOSUKE (@_TOMOSUKE_) 2016, 1月 13
今の時代この電波ソング三銃士が一堂に会すること、ありますか? MOSAIC.WAVも弐寺に曲を提供していたときかなり驚いた覚えがあるけど、音ゲーを通して一緒のアルバムにいることになるなんて当時のおれに言ったら絶倒するぞ。
おれは昔ぽてまよというアニメがすごく好きでそれのOPである片道きゃっちぼーるを死ぬほど聞いて、なぜかよくわからない涙などを流したりしていた。IOSYSがおれにおける電波ソング黎明期の曲なら、MOSAIC.WAVは全盛期に死ぬほど聞いていたユニットでした。しゅごい……
おれは音楽的知識は全然ないのでよくわからないんですが、TOMOSUKE御大曰く『サビ終わった後は16分の15拍子』ってことらしい。16分の15拍子て、ほぼ1拍子じゃねーか。よくわからない、よくわからないけどめちゃくちゃ難しいことだろうってことはわかった。すごく安心するMOSAIC.WAVサウンドですよね……なんなんでしょうかこの懐かしさは……
でも、ポップで分かりやすく印象に残る。このコンセプトはめうという女の子そのものです。トリッキーで複雑だけど、歌っているのは単純に自分が好きなものだけで、みんなにも知って欲しいから歌う。ほら、世の中ってのは楽しく考えれば素晴らしく楽しいもの。それがめうの基本理念。
— TOMOSUKE (@_TOMOSUKE_) 2016, 1月 13
う〜ん、言いたいことは全て言われている。
個人的にはこの曲は「めうめうぺったんたん!!」の直系だと思っています。ぺったんたんはあくまでも兎月堂ハンコの販促ソングだから芽兎めう本人の気特ち等はあまり描写されてないけれど、この曲、特にサビの芽兎めうのストレートな気持ちは芽兎めう本人の“良さ”がにじみ出るすごく良い歌詞だと思います。「流れ清き天神の水面超えて」や「光のどけき倉野川の空へ」など、電波な歌詞とはギャップが見える古文な歌詞も、芽兎めうのひたむきな郷土愛を感じられる、まるで今までずっと世話をしてきたコンポーザーのようだ(なのに初提供)。
電波キャラというコンセプトで生まれたキャラクターはしばしば制作者側でも持て余されちゃう、設定詰め込みすぎて収集がつかないなんて例を見ます。結局得体が知れなくて、ファーストインプレッションである「電波キャラ」だけが印象に残っちゃう感じ。
芽兎めうはそのファーストインプレッションの掘り下げがすごい、電波系キャラという側面をめうめうぺったんたん!!で良いスタートを切ってから、息切れせずに表現し続けられているのは本当にすごい。
もちろん電波サイドの表現も然ることながら、ちゃんと内面の、パーソナルな部分もしっかりやってくれるのがTOMOSUKE、なんだよなあ……。
ここからはおれの妄想なんですけど(2回目)、『ゆーいつむににのむに尽くし』とか、『阿吽の呼きゅーん どきどきずきゅーん』とか、本当にMOSAIC.WAV初提供か?ってくらい歌詞のめうナイズ*4がすごい。さらっと初段とか皆伝とかSTAGE FAILEDとか、ちょっと音ゲーに関連する言葉もいれたりと抜け目のなさ。やっぱり餅は餅屋、馬は馬方、めうははんこ屋ですね(?)
やっぱり注目すべきは2番のラップゾーンの『お嬢ちゃんケガはないめう?』ですよね…… めうらしさを込めつつカッコよさの演出、今まではなかった“可能性”をありがとうございます。
少し気になったのは最後の「3年7ヶ月の歳月をかけて完成させた〜」のやけに具体的な数字、最初は「ひなビタ♪が始まった年から今」とか「めうめうがひなビタ♪に加入した日から今」とか考えてたけど、どちらも計算が合わない。となると……やっぱり裏設定みたいな感じで、めうが中学校入学とともに買ってもらった(作ってもらった?)もちゃちゃと考えると、微妙に辻褄が合うようになるが……真意は不明。そうだといいね……。
遠く遠く離れていても……
なんじゃこの曲は……革命じゃ……五十嵐革命じゃ……
遠く遠く離れていても…です。
初めてタイトルが公表された時は視聴も可能だったのですが、おれは聞きませんでした。感動を強くさせるために……(あと普通に槇原敬之かな?って思った)
おれが前々から提唱させていただいていた「めうのバラード」が、ついに来てしまいました。最初に歌詞カードを見た時は前二曲との文字数の対比に驚いたものです。
エキサイティング!!も・ちゃ・ちゃ☆の「電波キャラとしての芽兎めう」と「仲間思いのすこし寂しがり屋な芽兎めう」の対比が9:1だとしたら、この曲はもう0:10、電波のデの字も出てこない。
最初のほうで「Five dropsはひなビタ♪全然知らない人にもおすすめできます!」って言ったけど、この曲はバックボーンを知らないと上手く楽しめないかもしれない。「あなたは日向」とありますが、もしかしたら「日向美ビタースイーツ♪」のことを指してるかと思われるかもしれない(そういう捉え方もGoodだが)。
この曲は……分かる人には説明不要だけれど、めうの姉といっても過言ではない「ひなひな」こと星見日向さんに向けた親愛の曲です。
ボーイッシュでダンスが上手く、アキバで誰しもが知る超有名こっぷれいやー女子大生、ひなひな。幼少期の芽兎めうの一番の友だちであり、姉であり、憧れの対象です。
昔は引っ込み思案でひなひなの後ろをついて回っていた芽兎めう、彼女が東京の大学に進学するときのお話は作中では未だに描かれていませんが、きっと芽兎めうはすごく悩み、落ち込んだかと思います。まり花たちのお父さん世代にあった日向美ブルーム―ンや、咲子の両親の話、凛のお母さんの話など家族の話はこれまで何度もあったけれど、未だに芽兎めうの親族の話は詳しく明かされてはいません。兎月堂に父(祖父だっけ?)がいることはどこかの折で話してはいたけれど、他のお父さんお母さんに比べて芽兎めう父は完全にモブキャラ化しています。
エキサイティング!!も・ちゃ・ちゃ☆でも片鱗が見えた「芽兎めうのストレートな感情」というのが、ここで最大放出されています。詳しくはみなさんも歌詞をどうぞ。
やはり衝撃的だったのは「あなたは日向」、あまりにもストレートすぎて最初聞いた時はかなり面食らいました。これ以上ないシンプルかつ研ぎ澄まされた表現だな、って。どの言葉も正直なんです、正直に「あなたがいなくて寂しい、会いたい、遠くにいても一緒だよ」と、甘えてるんです……
「今すぐ会って話を聞いて欲しい わたしの一日」の「わたしの一日」ってところがいい。公式サイトでのキャラクター紹介文でも「いつも一人目を輝かせながらパフェを食べている中学生」ってあるんだけど(もちろんこれはひなビタ♪結成前の話)、ひなひなが東京に行った後からひなビタ♪に参加するまでの空白の期間、この表現だとおそらくめうめうは一人で行動することが多かったと見えます。それでもなお一人でも楽しく一日を過ごしていたのは、他でもないひなひなから多くのことを学んできて、引っ込み思案から明るい性格になったからかと思います。それもチャスコや商店街やシャノワールなど色んな場所へ出没するめうめうの密度の濃い一日を考えると、「わたしの一日」にはきっと一晩じゃ語りきれないんじゃないかな……ってさあ……
と、いろいろ思いました。そして初めて倉野川通信にお便りを出しました。
作曲は今までの様々な電波曲をめうと一緒に作ってきたARMに、COOL&CREATEの狐夢想。狐夢想さん、ファンです。なんでこうもひなビタ♪初提供の人たちの知見はマッハなんだ……。
以前に「めうめうって挨拶するときどういってるのかな、こんばんはめうってちょっと語呂悪いしな」とか考えてた時があったけど、「おやすみ」はちゃんと「おやすみ」って言うんだろうなぁってなった、そんな曲でした。
そして最後。
恋はどう?モロ◎波動OK☆方程式!! 〜めうedition〜
〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!
メンバー紹介っ!でめうめうがカバーした「恋はどう?モロ◎波動OK☆方程式!!」です。(以下ポップンのジャンル名である理系ポップと呼びます)
理系ポップは「あべにゅうぷろじぇくと feat.佐倉紗織」名義でポップンに収録された曲で、当時は「あのあべにゅうぷろじぇくとが……それもあのギラギラしていた頃と同じ……!」と慄いたものです、もう当時からずっと聞いてました。
メンバー紹介っ!のトラックについては昔死ぬほど語った気がするからいいとして、まり花とイブのカバートラックとは少し違い「かなりのアレンジ」が施されています。このアレンジもまたいい……
正直この得体のしれない良さっていうのは、懐古厨しかわからないというか……やっぱり何事も今までの思い入れですよね。昔から電波ソングが好きで、学生時代は四六時中ポップンをやっていて、少し前からプロデューサーとして五十嵐裕美さんを応援していて、今ひなビタ♪にこんなに入れ込んでるという跳満のような状態、もちろんそれを差し引いてもこの曲は最高です。でもおれのこの感動はちょっと言葉では表せねえ。
今までの四曲を噛みしめるように聞いてきて、「最初のアコギソロは実は咲子ではなくりんりん先生が弾いている」という妄想をすると死ぬほどアガるのでおすすめです。
最後の一言は必聴。
というわけで芽兎めうdropsについて一通り喋り散らかしました……かなり見づらい文章なのは許してください、中卒は文才がないんです。
またFive dropsが出揃ったら書こうかな……書くのか……?書くかもしれません。そのときはまたよろしくお願いします。
日向美商店街最高!!